今日は口や胃腸などの消化器と呼吸の関係についてです。
人は1日約2万回以上呼吸していると言われています。
正しい呼吸ができていなければ、2万回身体に負担をかけた呼吸をすることになります。
人が呼吸をする際に使用する筋肉、横隔膜が消化器に影響します。

横隔膜はドーム型をしていて、上方には肺や心臓、下方に胃腸などの消化器があります。
息を吸うときにドームがつぶれて平たくなり、息を吐くときにドーム型に戻ります。
この横隔膜の上下動が内臓を物理的に刺激し、働きを助けるのではと考えられています。
逆流性食道炎の人に呼吸のエクササイズを処方すると、
そうでないグループに比べて、胃酸抑制剤の必要量が少なくなったという研究もあります。
横隔膜が胃の蠕動運動を助けて、消化が促進され、逆流することを防いでいるという考えです。
しかし、緊張姿勢(肩こりや反り腰)の場合、
横隔膜を使わずに肩や首の筋肉で呼吸をする癖がついてしまいます。
横隔膜が使えていない人の特徴として、
リブフレア(肋骨が浮き出てる状態)があります。


(背景ごめんなさい)
このような状態では、横隔膜を使えずに肩や首の筋肉で呼吸をするため、
胃腸への刺激がなくなってしまいます。
なので、胃腸の調子が悪い人は呼吸のエクササイズを取り入れるといいかもしれません。
1番シンプルな呼吸エクササイズをご紹介します。
仰向けで腰を床に押しつけ、手で肋骨を触りながら、肋骨が下がっていく感覚がわかるまで息を吐き切ります。
慣れてきたら手で肋骨を抑えずに、肋骨が下がる感覚を掴めたらgoodです。
息を吐き切るのが大切です。
吸うより吐く時間を長くしてください。
胃腸の調子が悪い人だけでなく、
ストレスが多い人、普段呼吸が浅いと感じる人はやってみてください。
特に寝る前がオススメです。
息を吐くときに副交感神経が刺激されてリラックスできるので
そのまま寝落ちということもよくあります。
仕事中にストレス感じたり、イライラしたり、行き詰まったときの深呼吸は
体がリラックスを求めているからです。
ぜひ呼吸エクササイズ、日常に取り入れてみてください。
ではまた!!