今日は分子栄養学実践講座グループに、宮澤先生がシェアしていただいたお話をご紹介します。
カフェインについてです。
コーヒーやお茶、エナジードリンクが好きな人、手放せない人多いですよね?
長期間のカフェイン摂取はリスクがあります。
それについてお話します。
今回のポイント!
- 実はカフェインはエネルギー産生に使われるが摂りすぎは禁物
- カフェインは神経系を興奮させ、体に無理をさせてしまう
- 長期的な摂取で他の栄養素の不足、自律神経の乱れによる不調が起きる
詳しくは続きをどうぞ!
先生の体験談
先生は約2週間グルテンフリーやカフェインフリーをして、
10日ぶりにブラックコーヒーを飲んだら、身体中からエネルギーが湧いて、脳が加速する感覚を得たそうです。
なぜそうなったか考えていたところ、
エネルギーを作り出す電子伝達系という回路に、
カフェインが補酵素として働く箇所を見つけたそうです。

これの濃いピンク色?がカフェインです。
カフェインは電子伝達系をブーストし、エネルギーを作り出します。
しかし、カフェインのみで電子伝達系を回すと、同時に必要なビタミンB2やビタミンE、亜鉛、マグネシウムなどを浪費してしまいます。
カフェインは元気の前借りとも言われます。
先生は次の日にコーヒーを飲んでも、同じような感覚にはならなかったそうです。
カフェインは神経にも作用する
カフェインは、脳の中枢神経を興奮させて体に無理をさせているだけとも言えます。
眠気や疲労の根本解決にはなっていません。
また直接副腎に働きかけることができ、アドレナリンを放出させます。
アドレナリンによって血糖値や血圧が急上昇し、交感神経優位になるので、
眠気が無くなったり、体力が回復したように感じられるのです。
アドレナリンは本来、ストレスを感じた時に放出されるホルモンです。
カフェインを入れるとこの状態が繰り返されるので、
副腎に負担がかかり、また自律神経が乱れます。
利尿作用もあるためミネラルを消失しやすくなります。
単独の栄養素でエネルギー回路や神経系を刺激することで、
相対的に栄養不足や自律神経の乱れを起こしてしまうのです。
長期的な摂取で、頭痛や集中力低下、疲労や軽いうつにもなります。
その場しのぎの興奮のツケが、副作用となって帰ってきてしまいます。
必ず根本から解決しましょう。
僕がカウンセリングするお客さんでもコーヒーをよく飲む人が多いです。
よくあるパターンが、朝食なし or 少なくて朝からコーヒー、昼食後にコーヒー、おやつの時間にもコーヒー、家帰ってホッと一息のコーヒー、
みたいな人がとても多いです。全部当てはまる人もいれば、朝だけ、お昼の後だけという人もいますが、
確実に言えることは、食事内容が悪いということと、
ストレスにさらされているということ。
この状態でダイエットしたいなんて無茶な話です。
ダイエット以前の問題で、ちゃんとご飯食べてください、そこからです。
まとめ
カフェインはコーヒーのイメージが強いですが、
紅茶、ほうじ茶、ウーロン茶、緑茶、抹茶、ジャスミン茶、コーラ、エナジードリンクなど様々な飲み物に入ってます。
これらは毎日何杯も飲むものではないです。
長期間1日数杯も飲んでた人は少しずつ減らしてみてください。
どうしてもという人は、デカフェやカフェインレスから始めてみましょう。
特に、夕方から午後にカフェインを摂ると睡眠に影響するので、
摂るなら15時くらいまでが理想です。
癖や習慣で飲んでる人が多いと思いますが、
食事内容、ストレス、生活習慣とカフェインを摂っているタイミングを照らし合わせて
どこに問題があるか探してみましょう。
体を動かすのは栄養素があってこそです。
カフェインだけに頼らず、しっかり食事を摂ってください。
無理をしないように。
以前、カフェインはセロトニンの働きを阻害するという記事を書きました。↓
https://saku31.com/2020/02/03/caffeine-serotonin/
こちらもぜひ一緒に読んでみてください。
ではまた!!