今日はミネラルについてお話します。
ミネラルとは、カルシウムとか鉄とかの元素のことです。
ビタミンと共に、三大栄養素を活用するために必要な栄養素となります。
今回のポイント!
- ミネラルの吸収には胃酸と腸内環境が大切
- 水銀などの有害ミネラルは、ミネラルの吸収や調節に障害を起こす
- 添加物によって現代食はミネラル不足である
詳しくは続きをどうぞ!
ミネラルとは五大栄養素の一つであり、地球に存在する元素のことです。
人体を構成する元素は約60種類と言われ、そのうち酸素、炭素、水素、窒素の4つで96%を占め、これらを除いたものをミネラルと呼びます。
人の健康維持に必要なのは16種類、そのうち1日の必要量が100mg以上を主要ミネラルで7種類、
100mg以下が微量ミネラルで9種類あります。
(詳しくは明日以降書いていきます!)
ミネラルは体内では作れないので食事で摂る必要があります。
ミネラルはビタミンと違って吸収が悪いです。
ミネラルを吸収させるためには「イオン化」することが必要です。
イオン化とは、完全に水に溶ける状態のことです。
食物中のミネラルはタンパク質と結合しています。
それを分解してイオン化するのが胃酸です。
日本人はもともと胃酸や消化酵素が少ない人種ですし、
胃腸は副交感神経で働く臓器なので、
交感神経優位や胃酸抑制剤の服用、ピロリ菌感染がある人は胃酸不足に注意が必要です。
ミネラル吸収のもう一つのポイントは「キレート化」です。
キレートとはギリシャ語で「カニのハサミ」の意味で、
ミネラルをアミノ酸や有機酸で挟み込むことで吸収が良くなります。
腸内環境を整えることで食物繊維から短鎖脂肪酸を作り出し、キレート化しやすくなります。
ミネラルは元素周期表における同属元素、または隣り合う元素は体内でバランスを取り合っています。
例えば、カルシウムとマグネシウムは同属元素です。
乳製品を多く摂ることでカルシウムが増えると、相対的にマグネシウムが不足してしまいます。
このあたりは今後書いていきますが、ミネラルは吸収が難しいのとバランスが大事ということを覚えておいてください。
そして気をつけるべきは重金属の蓄積です。
体内に必要なミネラル以外に、体に害を及ぼす有害ミネラルがあります。
日本は火山国で海に囲まれているため、水銀やヒ素が多いとされています。
水道水には鉛が含まれ、電池に使われるカドミウムも有害で日本ではよく使われます。
中でも水銀が蓄積すると、体内のミネラルの調節や排泄に障害が起き、
またエネルギーを作り出すミトコンドリアの機能を低下させます。
マグロやカツオなどの大型魚は自然にいる時間が長く、水銀を蓄積してる可能性が高いため食べ過ぎに注意です。
妊婦さんへの害も知られているので、水銀を控えるように資料が配られたりします。
アメリカではお寿司屋さんにマグロは週2回と書かれているお店もあるそうです。
栄養療法界隈では、歯の治療で使われるアマルガムが水銀蓄積の原因と考えます。
アマルガムとは、見た目はテカリのない黒ずんだ歯の詰め物です。
これがある場合は水銀の蓄積を疑います。
日本でミネラル不足が懸念される理由は他にもあります。
それは添加物や人工甘味料です。
リン酸塩という添加物によってミネラルの吸収阻害が起きます。
リン酸塩の増加と特別支援学級の増加が比例関係にあったり、
手作り給食の地域ではいじめがなかったり、
缶詰や調理器具に使われるアルミとアルツハイマーの関係であったり、
添加物とミネラルの興味深い関連がいくつもあります。
外食やスーパー、コンビニなど便利さの裏側には、
食品に含まれる栄養素の不足や有害ミネラルのデメリットがあることを忘れてはなりません。
全く全てを避けることは大変なことではありますが、
今よりもちょっと食べるものを意識するだけで
栄養の過不足が変わります。
なるべく体に悪いものは入れないこと、
そして悪いものを出せる体を作ること、
ミネラルはバランスと、胃酸や腸内環境が大切ということを覚えておいてください。
ではまた!!