ブログを読んでいただき、ありがとうございます。
今日は、映画監督の紀里谷和明監督著
『地平線を追いかけて満員電車を降りてみた』
の感想を書いていきます。
紀里谷監督は、5年前くらいにカナダに留学していた時、
「君は一瞬一瞬を本気で生きてるの?」って問いかけている何かのインタビュー記事を見て、
「カナダに来て、自分は何がしたいんだろう」と改めて考えるキッカケをもらいました。
その結果、サッカーをもう一回本気でやって、
行けるとこまで行こうと決意してセミプロになることができたんです。
そういう情熱ってところではTAKUYA∞と似てるんです。
TAKUYA∞、武井壮、紀里谷監督、
こういった自分の好きに燃えたぎってる情熱的な人たちが大好きです。
では本の感想に入ります。
本当の自分で生きているか?
この本は常にこれを問いかけられます。
全5話、それぞれ人生で悩みを抱える人がとある劇場に迷い込み、
その劇場の支配人と会話をしていく中で悩みを解決していくというストーリーです。
第1話 成功したいあなたへ
第2話 自分を好きになれないあなたへ
第3話 やりたいことが見つからないあなたへ
第4話 仕事がうまくいっていないあなたへ
第5話 人生をあきらめかけているあなたへ
この5話です。
どれかには当てはまりますよね。
当てはまらない人は、本当の自分で生きれているのかも知れません。
僕が一番自分に関係があって、刺さったのは第2話です。
ブログでも度々言ってますが、昔から自己肯定感が低いです。
最近は改善されつつありますが、この本で書かれていることでとても心がスッキリしたことがあるので
話したいと思います。
<子どもの心>に従う
第2話では、女優を目指す女性が相談します。
彼女は有名になりたくて女優を目指しているが、オーディションに落ち続けている。
女優という肩書が欲しいのか、好きな演技をした結果、女優という肩書をもらうのかというのは別の話。
ただ有名になりたいだけなら、裸で外を歩けばいい。でもそうではない。
心には2種類存在すると支配人はいいます。
<大人の心>と<子どもの心>。
<大人の心>は論理や頭脳、計算とも呼べる、常に合理的な判断を下す、子どもの心を具現化するためのツール。
<子どもの心>はハートや感情、無意識と呼べる曖昧で、好き嫌いと言った感情に根ざしたもの。
悩みとはたいてい、この2種類の心の意見が食い違うことから生じていると。
何のために女優になりたかったのか、なぜ女優になりたかったのか。
幼なじみが自分よりも可愛く、嫉妬していた。殺してしまいそうにもなった。
幼少期、親の仲が悪く、ある日親から「あなたがいなければ、もう離婚している」と言われ、
「親から愛されていない」「自分がいなければよかった」「生きてる価値がない」という気持ちで生きてきた。
その穴を埋めるように、有名になってたくさんの人から愛されていると感じたい。
ここで支配人が1つ質問をします。
「そもそも他人から愛されることが、あなたにとって本当に必要なのでしょうか?」
自分は有名にならないと価値がないと思っている彼女は混乱します。
そこでもう一つ提案が。
「目の前に2歳の頃の自分が立っているとして、その子のことをどう思いますか?」
「子どもが10人いるとして、
肌の色も違う、太っている子も痩せている子も、腕や足がない子もいる。
その子たちに何か問題がありますか?」
彼女はその子たちを、何も問題はなく可愛い子たちだと言います。
そこで支配人が、
「ではなぜ、今の自分には価値がないと言えるのか、それは虐待ではないか。
天真爛漫に微笑む幼い自分に、親に愛されないなら価値がない、ダメな人間だと言う必要があるのか?」と。
そんな必要はないと彼女は気づきます。
そして2歳の自分が今の自分に向かってくるのをイメージして、
初めて自分のことを可愛くて愛おしいと感じた。。
なんだかスッキリした気持ちになった。
もう自分のことをダメな人間だと思わない。
愛されたい気持ちをすぐに消すことはできなくても、
わざわざ自分自身を嫌う必要はないと思うことは今すぐできる。
そう思っても彼女は「演技をしたい」という気持ちは消えなかった。
それは彼女が心から本当にしたいと思える、
<子どもの心>の声だから。
結果的に<子どもの心>(演じたい)を見つめることが、
実は<大人の心>(女優になりたい)の世界で勝つための唯一の方法なのかもしれない。
悩みというのは、比較の世界での単なる幻想にすぎないのである。
幼い自分を思い浮かべてみると、
とっても可愛くないですか?
僕の場合、5歳とかそれくらいの頃に、
鼻の穴が大きくて、「ブタみたい」って見知らぬ男の子にすれ違いざま言われたことが本当にショックで、
それ以来ずっと自分の顔が嫌いでした。
今思えば、いつまでそんなこと引きずってんだよって感じですし、向こうはもう覚えてないですしね。
中学生、高校生の頃に幼い自分の写真を見ても、
鼻の穴大きいなーって、かわいいともカッコいいとも思ったことはありませんでした。
でも最近、自分の写真見返すと、
こいつめちゃくちゃ可愛いじゃん!
て思えます。笑
この本を読んで、同じように2歳の頃の自分が自分のところに向かってくるところをイメージしてみると、
愛くるしいなぁ〜、可愛いなぁ〜!って思いました(o^^o)
でも、自分なんて、って思う時もまだまだあります。
その度にこのことを思い出して、
自分のこと可愛がってあげるようにしていきます。
みなさんはどうですか?
2歳の頃の自分、可愛いですか?
今の自分のこと、否定したりしてないですか?
無理に好きになろうとする必要はないかもしれませんが、
この話を思い出して、
自分自身が、自分のことを無条件に愛してあげる1番の存在だということに気づけると嬉しいです。
他の話もとっても素敵な話になっているので、
ぜひ読んでみてください。
ではまた!